【訪問看護管理者インタビュー】利用者さんと“一緒に生きる”看護を。こまち訪問看護ステーション、管理者が語る当ステーションの魅力

医療法人社団藤和会が運営する「こまち訪問看護ステーション」は、長年にわたり地域に根ざし、利用者さん一人ひとりに寄り添う看護を実践しています。今回は、こまち訪問看護ステーションの管理者にお話を伺い、当ステーションの魅力や働きがい、求める人材像について深く掘り下げました。

Q. こまち訪問看護ステーションの基本的な特徴や、どのような利用者さんが多いか教えていただけますか?

管理者: はい。こまち訪問看護ステーションという名前では平成24年から運営していますが、それ以前は厚木佐藤病院の訪問看護ステーションとして、平成15年から事業所を運営しています。またそれ以前から看護師が地域に出るサービスを提供していた歴史もあります。佐藤病院が母体であるという安心感があり、病院との連携が非常に取りやすく、利用者さんにとっても、私たちスタッフにとっても大きな強みとなっています。

利用者さんの傾向としては、精神疾患や認知的な不自由さをお持ちの方が多い傾向にあるかと思います。最初から医療度の高い方は多くありませんが、時間をかけてじっくり関わる中で、途中から医療的なケアが必要になる方もいらっしゃいます。地域性もあってか、「すぐに病院へ」というよりは、温かく見守りながら関わるというカラーが強いと感じています。

Q. こまち訪問看護ステーションならではの看護のあり方について教えてください。

管理者: 当ステーションの看護で、皆がやりがいを感じているのが「利用者さんと一緒に生きている」という感覚です。ただ処置をして終わり、というのではなく、そばにいて時間を共に過ごし、その方やご家族が主役であるという考え方を大切にしています。

看護師としては「指導する」という意識よりも、利用者さんの過去や背景を理解し、「一緒に苦しみ、一緒に気づき、一緒に考える」 というスタンスを重視しています。病院では「患者さん」として接しますが、ご自宅では「一人の生活者」。その方の人生に寄り添うことが、私たちの看護の面白さであり、深さだと感じています。

Q. 新しく入職する方へのサポート体制や、働きやすさを確保するための取り組みがあれば教えてください。

管理者: 未経験の方でも安心して働けるよう、教育体制には力を入れています。入職後はまず全利用者さんの同行訪問を行いますので、かなりの期間を要しますね。週に数回訪問する方から、月に1~2回の方までいらっしゃるので、全ての利用者さんの訪問を経験するには1ヶ月以上かかります。全くの未経験の方であれば、最低でも2ヶ月は研修期間を設けていますし、その方に合わせた研修を実施しています。

また、プリセプター制度を導入しており、先輩看護師が一人、相談役として付きます。当ステーションの大きな特徴として、「一人で抱え込まない」という文化があります。毎日朝の申し送りや定期的なカンファレンスで情報共有を徹底し、全員で利用者さんに関わる体制を取っています。一人で訪問することへの不安がある方には、非常に良い環境だと思います。

働き方については、現在、残業の削減に最も力を入れています。夕方5時半には皆が帰れるようにという目標を掲げ、記録時間の短縮や業務フローの見直しを始めたところです。休暇の希望も、よほどのことがない限りは基本的に取れるよう、皆で協力し合っています。私たちは「自分の人生を大切にする」ということも重視しているので、「休めない」といった状況は作らないよう努めています。

オンコール当番については、神奈川県の規定で2人体制を取っています。研修期間が終了し、通常業務に充分慣れてから開始します。主担当となる1番は月に4回から6回程度、2番はほぼ電話に出ることがありません。ちなみに、1番の手当は非常に良い水準だと自負しています。出動頻度も合計で月3回から5回程度と、決して多くはありません。

Q. 最後に、どのような看護師さんと一緒に働きたいですか?求職者へのメッセージをお願いします。

管理者: 「これをやって終わり」というルーティンワークではなく、利用者さんやご家族とじっくり関わりたい方にぜひ来ていただきたいです。コミュニケーション能力はもちろん大切ですが、最初から完璧に求められるわけではありません。じっくりと利用者さんと向き合い、その中で必要なケアを感じ取っていくことに興味がある方であれば、大丈夫です。

私を含め現在いるスタッフも、訪問看護は未経験からのスタートでした。最初は手探りでしたが、だんだんと訪問看護の面白さに馴染んでいき、長く勤めている者がほとんどです。当法人は長く地域で信頼を築いてきた歴史がありますので、腰を据えて長く働きたい方には最適な環境だと考えています。そして、何よりも「一人だけで動きたくない」という不安がある方には、当ステーションは最高の職場です。私たちは「一人で考える知識には限界がある。みんなでやった方が利用者さんにとっても、自分たちにとっても何倍もプラスとなる」と考えています。事務所内で日常的にカンファレンスをしており、とても風通しよく楽しく仕事に取り組んでいます。チームで支え合い、共に成長できる環境で、あなたの看護師としての可能性を広げてみませんか。ご応募をお待ちしています。

【インタビュー後記】
今回、「こまち訪問看護ステーション」の管理者にお話を伺い、利用者さん一人ひとりに深く寄り添い、「一緒に生きる」ことを大切にする看護のあり方を強く感じました。特に印象的だったのは、医療的なケアに留まらず、利用者さんの「生活」全体を捉え、共に気づき、考え、苦しむという看護師としてのスタンスです。
「利用者さんとじっくり関わりたい」「一人で抱え込まずチームで働きたい」と考える看護師にとって、こまち訪問看護ステーションは、看護師としての可能性を広げ、共に成長できる最適な場所であると感じました。

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