【介護主任インタビュー】「自分がされたい介護」を実践する 介護老人保健施設こまちの介護職

介護老人保健施設こまちで長年介護職員としてご活躍されている介護係長に、こまちでの仕事の魅力や、求める人材についてお話を伺いました。

Q. 介護老人保健施設こまちで開設当初から働かれていると伺いました、施設の魅力や介護職の役割について教えてください。

介護係長こまちは開設当初からのオープンスタッフとして、もう13年、もしかしたら14年になりますね。こまちの介護職の役割は、ご家族さんと利用者さんのお気持ちをつなぐ「橋渡し役」だと考えています。ご病気などで体が動かせなくなった利用者さんの心の葛藤に寄り添い、どれだけ気持ちに寄り添えるか、また生活面、ADL(日常生活動作)の自立支援につなげていけるかを重視しています。

Q. こまちならではの施設の特徴や、介護におけるこだわりはありますか?

介護係長:こまちは端から端まで約100mの長い廊下があるのが一番の特徴で、開放感があると思います。これはリハビリにも気分転換にもとても良い環境だと自負しています。利用者様が「何回往復すればこれだけ歩いた」と自分でわかるため、意欲的にリハビリに取り組まれている方もいらっしゃいます。

また、併設の厚木佐藤病院はケアミックス型病院であり、認知症を含めて精神的ケアが必要な方も多くいらっしゃるのも特徴です。そのため、私たちも複数の病名や高齢、認知症など、多様な利用者様に対応できる幅広いケアを心がけています。

Q. 介護職員の具体的な業務内容や、特に心がけていることはありますか?

介護係長:日々の業務では、特に皮膚の弱い高齢の利用者様が増えているため、トランスファー(移乗)やオムツ交換の際に傷をつけないよう、二人介助や福祉用具の活用、体の観察を徹底しています。

また、できる限り寝たきりにならないよう、食事や間食の時間には食堂で過ごしてもらえるよう、力を入れています。これは業務的には重労働でもありますが、生活リハビリとして利用者さんの活力に繋がる大切なことです。リハビリで立位が安定してきた方には、積極的にトイレへの誘導を行うなど、排泄支援も重要視しています。

Q. 他職種との連携についてはいかがでしょうか?

介護係長:看護師やリハビリスタッフとは密に連携を取っています。特に利用者さんのケアで分からないことがあれば、すぐに連携して考えていきます。例えば、嘔吐しやすい利用者さんがいらっしゃったのですが、介護・看護・リハビリが一体となって1週間かけて観察し、最適なセッティング(ベッドの角度や枕の位置など)を決めたこともあります。皮膚トラブルやお通じ、健康管理といった日常的な変化は、その都度看護師と共有し、必要であれば医師へ繋ぎます。

Q. 介護職として働く上で、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

介護係長:この仕事をしていると、利用者さんから「ありがとう」という言葉を本当にたくさんいただけます。他にはなかなかない、感謝される仕事だと感じています。「あなたがいてくれて良かった」と言われると、大変な時でも「もっと頑張ろう」と思えますね。

具体的には、部屋に閉じこもりがちだった利用者さんが、私の声かけやお手伝いを通じて心を開き、手紙や折り紙をくださったり。俳句のやり取りを通じて、外出やイベントにも参加してくれるようになった方もいました。「気にかけているよ」という気持ちが伝わり、信頼関係を築けることで、利用者さんの生活のモチベーションが向上するのを感じるのが、何よりのやりがいです。

Q. 求職者の方へメッセージをお願いします。どのような方がこまちの介護職に向いていると思いますか?

介護係長:大事にしていることは、「自分がされたい介護」や「自分の身内に利用を勧められる施設」にすることです。

求職者の方には、何よりも「人が好き」な気持ちと、人の話を聞く力を重視したいです。技術は後からついてきますので、できるかできないかよりも、まずはその「心」が大事だと思っています。十人十色の利用者さんがいるように、私たち職員も「その人らしさ」を安心して出せる環境です。それぞれの個性を活かすことで、誰かしらが利用者さんに寄り添える人になれるはずです。こまちは「町(コミュニティ)」のように、多様な人が集い、互いにつながり合える場所を目指しています。コロナ禍を経て、外出や外部との交流も徐々に再開し、今後は「楽しい老健」として、さらに地域に開かれた施設にしていきたいと考えています。人と深く関わり、感謝される仕事、個性を活かして働きたい方には、ぜひこまちに来ていただきたいです。

【インタビュー後記】
今回、介護老人保健施設こまちの介護係長にお話を伺い、介護職が単なる身体介助に留まらず、利用者さんの心に寄り添い、生活の質を高める「橋渡し役」としての重要性を強く感じました。長い廊下を活かしたリハビリや、認知症ケアへの専門性、そして多職種連携によるきめ細やかなケアは、こまちならではの魅力です。
介護の仕事を通じて誰かの笑顔に貢献したい方、そして自身の個性も活かしたいと考える方にとって、こまちは最適な環境であると感じました。

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