厚木佐藤病院は、独立した看護部教育課を設置し、一人ひとりの成長とキャリアを強力にサポートしています。教育課係長にその詳細を伺いました。
Q. 厚木佐藤病院、看護部教育課の独自性はなんでしょうか?
係長:当院の規模の病院で教育課が独立しているのは珍しく、手厚い教育体制が特徴です。看護部教育理念「地域医療に貢献できる人材の育成」を基に、急性期から在宅に向け継続した看護が提供できる看護職員の育成にあたっています。常勤・非常勤、短時間勤務など、様々な働き方をする職員一人ひとりに寄り添い、丁寧な育成にあたっています。以前は病棟業務と兼任していましたが、令和元年度からは教育専従となり、より専門的な支援が可能です。外部研修(教育担当者研修、新人看護職員責任者研修、実習指導者研修等)で学んだ事を活かし、看護職の支援にあたっています。
Q. 新卒看護職員への教育体制はどのようになっていますか?
係長:新卒者には、入職から1年間の新人看護職員研修を体系的に提供します。他院と異なり、最初の1〜2ヶ月間は中央研修で看護技術、理論、倫理、看護過程といった看護の基礎をじっくり学ぶ時間を確保しています。これは、近年増加傾向にあるバーンアウトやリアリティショックを防ぐためです。さらに、全病棟を体験するローテーション研修を令和4年度から導入し、配属後のギャップを最小限に抑え、幅広い病棟の特性や患者層を知る機会を提供しています。現場OJTと中央研修は、定例会議で密接に連携し、看護部全体で支援体制を取っています。配属後は、教育専従が病棟へ赴き、新人看護師一人ひとりのフォローアップや事例検討会を行い、実践力を養います。病院全体では、社会人1年目の全職種を対象とした社会人基礎研修も実施し、職業人としての成長もサポートしています。
Q. 中途採用者へのサポートはどのようになっていますか?
係長:中途採用者には、入職後すぐに個別オリエンテーションを実施し、現場での不安解消と早期適応を支援します。病院・看護部の概要から、看護・介護技術の実践(モデル活用)、物品説明、電子カルテ操作まで、個々の経験や習熟度に合わせて丁寧に対応します。対象は看護師だけでなく、看護助手や介護士といった看護部所属の全員が対象です。入職1〜2ヶ月後には教育専従による教育面談を実施し、キャリアや適応状況を定期的に確認し、部署とも連携しながら継続的に支援します。
Q. 教育で最も大切にしている理念は何ですか?
係長:私の信念は「人は必ず成長できる」です。そのために、個別性を追求しています。学習方法や成長スピードは人それぞれです。個々の特性を尊重しながら、学びのサポートにあたります。特に大切にしているのは、信頼関係を築けるよう努めていることです。無理に踏み込まず、安心できる心理的安全性の高い関係性を築くことで、本音が話せるよう心がけています。新卒者には教育面談の回数をさらに増やし、きめ細やかなフォローを徹底しています。新卒・中途採用者問わず、その人の持つ「看護観」を大切にし、キャリアを共に考え、成長を支えることを使命としています。またクリニカルラダー・キャリアラダーも活用し、生涯学習も実施しています。
Q. 最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
係長:看護部教育理念である、地域医療に貢献できる看護職を看護部全体で支援します。①新人看護職員研修、②クリニカルラダー・キャリアラダー研修、③中途採用者研修、④看護部研修という「4つの柱」を軸に、年間60回を超える中央研修を実施し、看護学生の実習指導にも力を入れています。あらゆるフェーズのあなたの学びと成長を支える体制がここにあります。あなたの「なりたい」を、私たちが全力でサポートします。ぜひ、私たちと一緒に働きませんか。
