【外来師長インタビュー】患者さんと地域に寄り添う厚木佐藤病院「多機能外来」の魅力

厚木佐藤病院の外来師長にインタビューを行い、多岐にわたる診療と地域に根差した外来の魅力、そして求職者の皆様へのメッセージを伺います。師長は当院外来勤務が長く、厚木佐藤病院の「顔」とも言える外来を長年支えてこられました。

Q. 厚木佐藤病院の外来にはどのような特徴がありますか?

外来師長:当院外来は、一般診療に加え内視鏡、眼科、さらにはオペ(手術)まで含む非常に多機能であることが最大の特徴です。一般的な病院の外来イメージで来られると、その多様性に驚かれるかもしれません。まさにケアミックス型病院の外来を体現していると思います。曜日によって様々な診療が行われ、覚えることも山ほどありますが、それも当院ならではの貴重な経験となります。外来は病院の窓口であり、患者さんが最初に訪れる「顔」です。そのため、限られた時間の中で患者さんの不安や異常、小さな変化をいち早く見つけ出し、診療へと繋ぐ力が求められます。病棟のように24時間ずっと患者さんを見ているわけではないので、「あれ、なんかいつもと違うな」という変化の兆候に気づくアンテナを常に張っておくことが重要です。

当院は地域に深く根差し、40年以上の歴史を重ねており、長年の患者さんからは「憩いの場」とも言われています。先生に呼ばれても、患者さん同士のおしゃべりに花が咲いてなかなか診察に進まない、なんてこともあるほどです。院長の子供の頃を知る患者さんがいるほど、地域との繋がりが深いです。また、近隣の障害者施設からの患者さんも多く来院され、精神科系から外科系まで、幅広い層の患者さんに対応しているのも特徴です。多様な患者さんと接することで、様々な看護経験を積むことができます。

Q. 多様な患者さんに対応する外来で、どのようなスキルが求められるのでしょうか?

外来師長:患者さんを柔軟に受け入れる「適応力」に加え、「観察眼」や「アセスメント能力」が非常に重要になります。新卒で外来配属は稀で、病棟などでの経験を積んでから外来に来る方がほとんどですので、これまでの看護師としての多様な経験を存分に活かすことができます。スキルとして求められるというよりも、活かすというように捉えてもらえるといいと思います。例えば、病棟、オペ室、精神科など、どのような分野で働いてきた経験も、外来では活かすことが可能です。私自身も元々は外科病棟で働いていました。その後一度現場を離れてから当院の外来に入りましたが、多岐にわたる患者さんと接することで、看護師としての「視野」や「幅」が大きく広がったと感じています。

外来未経験の方やブランクがある方もご安心ください。個人のペースに合わせてゆっくりと業務を覚えていけるように配慮しています。最初は処置室側の業務から始まり、次に診察室、そして受付業務と、段階的に業務を習得していきます。一つ一つの業務を経験していく中で、各部署がどのように連携しているかの「全体像」が見えてきて、それが楽しさに変わるはずです。覚えることは多いですが、無理なく着実にスキルアップできる環境です。

Q. 外来で働くことの「やりがい」はどのような時に感じますか?

外来師長:病棟とは異なり、患者さんの異常をいち早く察知し、少しでもスムーズに診療へ繋げられることに大きなやりがいを感じます。例えば、患者さんが胸部症状を訴え、速やかに医師に報告し検査すると心筋梗塞だったというケースもありました。診断は医師が行いますが、その前の「アセスメント」は看護師の役割であり、その臨機応変さが試される点が醍醐味です。また、患者さんやご家族から「顔が見れてよかった」といった感謝や労いの言葉をいただけると、私たちも大きな喜びを感じます。親がかつて当院をご利用になり、今度はそのお子さんがが高齢者になって通院している、といった世代を超えた繋がりを感じられるのも、長年地域に密着している当院外来ならではの魅力です。

Q. 最後に、求職者の皆さんへメッセージをお願いします。

外来師長:厚木佐藤病院の外来は間違いなくやりがいのある職場です。やることは確かに多いですが、一つずつスキルが身につき、多様な患者さんと接することで患者さんをトータルで見る力が養われ、自身のスキルアップにもなります。毎月、患者さんを継続的に看ることで、「少し痩せたな」「今日むくんでいるかな」といった細かな変化にも気づけるようになります。この全体を診る視点や観察力は、病棟勤務とはまた違った形で得られる外来ならではのスキルではないかと感じています。

看護部全体で協力し合う温かい環境で、あなたの看護師としてのキャリアを築きませんか?外来勤務は、訪問看護のやりがいに近い側面もあり、患者さんとの密な関わりを大切にしたい方にもおすすめです。ご応募をお待ちしております。

【インタビュー後記】
今回、厚木佐藤病院の外来師長にお話を伺い、その多機能性と奥深さを強く感じました。内視鏡や眼科、オペまで含む幅広い診療に対応し、限られた時間で患者さんの変化を見極める「アセスメント能力」や「考える力」が求められる現場であることに驚きました。
また、地域に40年以上根ざし、「憩いの場」とも言われるほど患者さんとの深い繋がりを大切にしている点も印象的でした。
「患者さんをトータルで見る力」を養い、多様な患者さんと関わる中で自身の視野を広げたい方にとって、厚木佐藤病院の外来は、まさに「やりがいのある職場」であると感じました。

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