【B病棟師長インタビュー】地域包括ケア病棟で患者さんの「帰る」を支える喜び

厚木佐藤病院のB病棟は、患者さんの在宅復帰を力強く支援する地域包括ケア病棟です。今回はB病棟の師長に、その役割や働く魅力についてお話を伺いました。

Q. B病棟はどのような役割を持つ病棟なのでしょうか?

B病棟師長:地域包括ケア病棟」として、4つの役割(機能)を持っています。まず1つ目はポストアキュート機能です。急性期治療を終え、ご自宅や施設へ戻られるためのリハビリテーションを行う方が対象です。2つ目はサブアキュート機能です。軽・中症度の急性期疾患を持つ患者さんの緊急入院や糖尿病の教育入院が必要な方が対象です。3つ目は在宅復帰支援機能です。慢性期症状や病状が安定され、在宅復帰に向けたリハビリテーションが必要な方が対象です。4つ目はレスパイとの入院対応を行なっています。当院はケアミックス型の病院ですので、内科、精神科、整形外科、皮膚科など複数の疾患を合併している患者さんが多く入院されています。
そして患者さんの在宅復帰に向けてリハビリテーションに力を入れています。看護師や看護補助者に加え、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の専門職が活発に患者さんの自立を支援しています。患者さんやご家族から「施設にしか入れないと思っていたけれど、リハビリを頑張ってもらったおかげで家に帰ることができました」というお声をいただいた時は、私たちにとって大きな喜びであり、やりがいとなっています。

Q. B病棟での看護師の主な役割や、病棟の雰囲気について教えてください。

B病棟師長:当病棟看護師の役割は60日以内に退院できるよう「退院支援」することです。患者さんの退院先での生活を見据え、移乗方法やおむつ交換の指導、食事形態の提案や食事介助方法・経管栄養法の指導などについて多職種と連携しながら個別的に対応しています。患者さんやご家族が施設入所を希望される場合には、医療相談員やソーシャルワーカーと連携し、介護施設の提案やADLに合わせてリハビリテーションの目標達成に向けてサポートをしています。病棟の雰囲気は、患者さんに寄り添った退院支援を目指し、親しみやすい人間関係を保つよう多職種と協働して日々の業務にあたっています。

Q. B病棟で活躍できる看護師はどのような方ですか?

B病棟師長:新入職・中途入職・定年後の方、子育て・介護中の方どなたでも元気のある方は大歓迎です。高度な医療技術を要する処置は比較的少ないため、ブランクのある方でも安心して働ける職場環境です。経験に不安がある方には専属の指導者がOJTを通して、丁寧にサポートさせて頂きますのでご安心ください。

Q. B病棟ならではの魅力や、今後の展望について教えてください。

B病棟師長:魅力の一つは、看護学生の実習を受け入れていることです。地域の大学から看護学生が実習にきており、未来の看護師を育成する場でもあります。看護学生さんたちの存在は患者さんにとって良い刺激になり、活気を与えてくれます。私たちは看護学生に「この看護師さんのようになりたい」と思ってもらえるような、モデルとなる看護師の育成も目指しています。
そして患者さんが笑顔で変えられる姿を見るたびに、この仕事にやりがいを感じます。これからも1人でも多くの患者さんの「帰りたい」という願いを叶えられるよう、多職種連携による退院支援を充実させ、働くスタッフが「ここで成長できる」と感じられるよう、より良い看護の提供ができる病棟であり続けたいと思っています。

【インタビュー後記】
今回、厚木佐藤病院B病棟の師長にお話を伺い、地域包括ケア病棟が様々な機能を持ち、特にリハビリテーションへの注力と、患者さんの活気を生み出すための工夫が印象的でした。
ブランクのある方への手厚いサポート体制は、看護師として新たな一歩を踏み出したい方にとって大きな魅力です。地域医療に貢献したいと考える看護師にとって最適な場所だと感じました。

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