【薬剤課課長インタビュー】地域に根差し、成長できる薬剤師の職場

厚木佐藤病院は、地域医療に深く貢献する多機能な病院です。今回は、薬剤課の課長に、薬剤師の仕事内容や職場の雰囲気、教育体制についてお話を伺いました。入職して1年強という課長の視点から、当院の薬剤課の魅力に迫ります。

Q. まずは、貴院の薬剤課の特徴についてお聞かせください。

課長: はい。当院の大きな特徴は、やはり職場の人間関係が非常に良いことだと感じています。私はここに来てまだ1年と少しですが、皆さんが本当に親切に、そして丁寧に指導してくださいます。もし間違ったことがあればすぐに教えてくれ、正してくれるんです。

特に、指導のバランスが非常に良いですね。厳しすぎず、かといって間違いをそのままにする甘さもなく、ベテランの薬剤師が多いので、皆さんその辺りをよく理解されています。おかげで、気兼ねなく仕事に取り組めています。新しい方が入ってきても、スムーズに馴染める環境だと思います。

Q. 業務内容に関して、他の病院にはない、あるいは特徴的な点はありますか?

課長: そうですね、業務内容で言うと、当院は「院内処方」が基本となっている点が特徴的です。現在、多くの病院では院外薬局を利用することが多い中で、当院は外来の処方まで含め、基本的には全てを院内で完結させています。

薬剤師の目から見ると、これは非常に多様な経験を積める大きなプラスです。入院患者さんの調剤や薬の管理、服薬指導はもちろんのこと、患者さん個々の薬歴や腎機能、疾患などを確認しながら調剤を行い、服薬指導も丁寧に行っています。この規模の病院でこれだけ多岐にわたる業務をきちんと行っているのは、珍しいと思いますね。

Q. 薬剤師の仕事はミスが許されない、特に責任の重い業務だと思いますが、安全性確保のためにどのような対策をされていますか?

課長: おっしゃる通り、薬剤師の仕事は「ミスが許されない」という意識を常に持っています。特に注意しているのは、「ハイリスク薬」と呼ばれる抗がん剤や糖尿病薬など、服用量を間違えると重大な結果を招く可能性がある薬です。

これらの薬に関しては、ダブルチェックを徹底するのはもちろん、ガイドラインや添付文書を詳細に確認します。少しでも疑義があれば、すぐに医師に「疑義照会」を行い、確認を取ります。薬剤師として確認すべきところは、どんなに細かくても医師に問い合わせて確認し、譲れない部分は強く意見します。医師も全ての薬に精通しているわけではないので、併用禁忌ではないものの、一緒に使わない方が良い薬などについて、薬剤師から提案することもあります。これは、当院の薬剤師が果たしている非常に重要な役割だと考えています。

また、注射剤のセットや、抗がん剤、高カロリー輸液の調整も行っています。これらは間違いが即事故に繋がりかねない、非常にシビアな業務ですが、だからこそ細心の注意を払って取り組んでいます。当院では件数がそこまで多くないですが、一つ一つの業務に丁寧に向き合い、着実に経験を積むことができます

Q. 新しく入職される方への教育体制について教えてください。新卒の方と、ブランクがある方ではアプローチが異なりますか?

課長: はい、異なります。私自身も薬剤師として長い経験がありますので、入職される方の習熟度は段階的に把握できます。

新卒の方は、最近の病院実習で病院業務の基礎知識は持っていることが多いです。そのため、当院のやり方に慣れてもらえれば、比較的スムーズに業務に入っていけると思います。もちろん、経験が浅い分、予期せぬ間違いを起こす可能性もゼロではありませんので、そこはきちんとフォローしながら見ていきます。

一方で、ブランクがある方や病院での経験が浅い方には、必要であれば一から丁寧に説明し、不安なく業務に取り組めるようサポートします。ベテランの薬剤師が揃っていますので、何かあればすぐに教えてもらえる環境です。

当院は、様々な業務を経験できるため、新卒の方にとっては幅広い知識とスキルを身につける絶好の機会となりますし、ブランクのある方にとっても、丁寧に指導を受けながら最新の知識・技術を習得できる環境です。

Q. 今後、薬剤課として取り組んでいきたいことや、目標としていることはありますか?

課長: いくつかありますね。まず一つは、「抗菌薬適正使用」への取り組みです。院内感染防止のためにも、抗菌薬の適正使用推進や、TDM(薬物血中濃度モニタリング)業務をより強化していきたいと考えています。

また、「タスクシフト」にも力を入れたいと思っています。薬剤師が医師や看護師の業務の一部を担うことで、多職種連携を強化し、病院全体の業務効率化と質の向上に貢献していきたいです。すでに内服薬のトレーセットなど、看護師の負担軽減に繋がる業務を行っていますが、今後も薬剤師が貢献できる分野を広げていきたいと考えています。そのためには、薬剤師のマンパワー増強も重要だと感じています。

将来的な目標としては、「チーム医療」の強化も挙げられます。多職種連携で患者さんを看ていくことは病院の強みでもありますので、より一層力を入れていきたいですね。

【インタビュー後記】
厚木佐藤病院の薬剤課は、地域に根差した当院の特徴を象徴する部署です。患者さん一人ひとりと深く向き合い、幅広い業務経験を積むことで、薬剤師としての専門性を高めることができます。アットホームな環境で、経験豊富な先輩薬剤師が丁寧にサポートしますので、新卒の方からブランクのある方まで、安心して飛び込んできてください。私たちと一緒に、地域医療を支え、薬剤師としての新たなキャリアを築きませんか?皆さんのご応募を心よりお待ちしております。

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